いのちだいじに

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子どもは欲しくないけど結婚はしたい話

こんにちは、すらりんと申します。

私には同棲して1年が過ぎるパートナーがいて、近いうちに結婚を考えています。
しかし、お付き合いする当初から「僕は子供は考えていない」と彼から言われ、初めはビックリした私もそのうち、「そうか、言われてみれば私もです」となり。
「自分たちには子供はいらない、だけどお互いのために一緒になる」という結論に達しました。

今回はそんなお話をします。

 

子どもが欲しくないという若者は増えている

世間はどうなんだろうと思い調べたところ、こちらの記事からわかる通り、同じように「子どもが欲しくない」とする人は増えているようです。
生涯未婚率も高まっていますし、当然の結果かもしれません。

news.yahoo.co.jp

これによれば、1982年時点男女とも1割にも満たなかった「子どもはほしくない」率は、2021年には男女とも27%程度にまで上昇している。つまり、「子どもを希望しない」未婚者の割合とは決して1割などという低い数字ではなく、もはや3割に達しようとしているということになる。

 

注目したいのは、2005年まで男女とも同じような数字で推移していたが、先に男性の割合が急上昇し、それを追いかけるように2015年から2021年にかけて女性が急上昇して追いついていることである。この6年間の間に、34歳までの未婚女性は大きく「子を産む」ことから離れてしまったと言えるだろう。

 

はからずもこの27%という数字は、2020年時点における女性の生涯無子率と同じである。

 

28歳という数字の呪い

私は28歳になりますが、同年齢の職場の人は「30歳までに結婚して、第一子を産みたい」という人が多く居ました。その希望自体は尊重されるべきものだと思うのですが、「30まで」という期限付きなところがかえって自分を縛っているようにも見えました。

テレビ番組で「自分は今28歳だが、漠然と人生に対する不安を抱えている」という女性タレントに、歌手のJUJUさんが「それは28という歳のせい。30歳になれば楽になる」と回答していました。

早くに結婚して、出産して、仕事と両立して。私もそんな人生になるのだろうと、学生のころはなんとなく思っていましたが、実際そこまで「子どもの居る人生」を求めてはいませんでした。

 

子どもが欲しくないと思う理由

幼少期にいい思い出がない、アダルトチルドレンだから

自分の幼少期は、テストで100点を取るのが当たり前の家庭でした。
95点だと、5点の不足を咎められます。
「甘えるな」が口癖の割には、過干渉な部分もあり、ダブルバインドに苦しむこともありました。
漠然と、消えたいなあ、と思うばかりの学生時代でした。

いじめで悩んで、学校に行きたくない、と言った私を「いいから行け!」と平手打ちにした母の事はたぶん一生忘れないと思います。ただ話を聞いてほしかった、という気持ちだけが残っています。
母親自身もあまり良い家庭環境で育ったわけではなかったようです。

 

子どもができたとしても、自分の幼少期と重ねてしまいそうで、「自分と同じ目に遭わせるなんて可哀想」という気持ちがあります。

パートナーも幼少期は家族関係で悩みが絶えなかったそうです。

 

自分のことでいっぱいいっぱいだから

仕事を探している身としては、自分のごはんで精一杯。
誰かを養うなんて到底考えられません。
お金に余裕があったら貯蓄に回します。

どんな子どもが産まれるか分からないのが怖いから

もしかしたら双子かもしれないし、なにかしらのハンディキャップを持って産まれてくるかもしれない。どうしても怖いしリスクに感じてしまう。

リスクに感じる時点で「向いていない」気はしている。(子どもが欲しいと言う同年代で、そんなことを言う人はいない)

 

そもそも子どもが苦手だから

子どもと触れ合う機会が昔からほとんどなかったので、子どもとどう接してよいのか分からないんですね。
学生のころ、バイト先で子供の面倒を見る機会があったときには、冷や汗かきながらなんとか一緒に遊びましたが、ずっとは無理だなと思いました。

子どもの泣き声が聞こえると、耳を塞ぎたくなります…。

 

子どもが苦手な女性は「冷たい」のか?

あんまり「子どもが嫌い」って言える女性っていないと思います。
婚活の場とかでは特にタブーなんじゃないでしょうか。
女性は母性本能があって、子どもが大好き。っていうイメージがあると思います。
「冷たい」「性格が悪い」と思われる気がして怖いです…。

 

私も人前で言えたことはありません。
でも心の中ではそう思っている仲間がいると信じています。

 

「自分も子供だったのに、何故子供が苦手なの?」という声について

ネット上では「自分も子供だったのに、なぜ子供が嫌いなの?」という声が多くあります。
それについての答えは、自分も子供だったからこそ、苦手なんです


自分のことを無条件に愛してもらえた子供時代を過ごしているから、「自分も子供のときに愛してもらえていたから、同じように愛そう」という気持ちになるんじゃないでしょうか。
自分のことを条件付きでしか愛してもらえない子供時代だったから、同じようにしか愛せないんです。

 

「子どもを産むことが当たり前」と考える人が、子どもを産める

「30歳までに第一子がほしい」と言っている同年代の知人女性が
「子どもが欲しいし、家と車も将来欲しくて貯金したいから、私の実家に旦那と引っ越すことにした」と言ってきました。

家事はお母さん(彼女はママと呼んでいる)がやってくれるから楽だし😊」と。
旦那は妻の両親と仲がいいので、特に問題は無いそうです…。

いやいや、問題しかなくね?????

  • 旦那は嫁の両親と同居して肩身が狭いわ、通勤も遠くなる。
  • 夫婦で自立も出来ないのに子供を考える。
  • 旦那の分の家事も母親がやってくれるからラク✨という意識。
  • 子作りを実家でするというメンタルの強さ。(ほんとにこれ)
  • それら全てを良しとする家庭の倫理観。

結婚前はお互い実家で、家事も一切せず暮らしていた二人。
おそらく一銭も実家に入れないのでしょう。
でも、そんな超恵まれた環境を手にできるのもまた、才能。

結婚式に参列したとき(仕事関係なので…)、
「自分たちを祝福してくれている人が、こんなにいるなんて幸せ!✨」と言っていたのが印象的でした。
周りの人に恵まれて、愛されている人でなければ、出ない言葉です。


「子どもを産むことが当たり前」と考える人が、子どもを産めるのだと思いました。

にしても、あまりに私と話が合わなくなりそうなのでそろそろ疎遠になりそうです…

 

この時代を二人で生き抜くための結婚

結婚観については、朝井リョウさんのこちらの記事がすごく好きです。

www.buzzfeed.com

僕らの中では「今の時代をお互いに健康的に生き抜くために手を組んだ」って感じなんですよ。
もちろんお互い好きで大切で結婚しました! ってところもあるんですけど「この世界で共闘する仲間を見つけた」というか。


休日は、河川敷でスタバのコーヒーを一緒に飲んだり、いつもとは違う帰り道で知らないお店を見つけたり、ゲームで一緒に盛り上がったり。
派手じゃなくても、二人で小さな幸せを見つける人生を送れたらそれで充分。
そんな生き方でわたしはいいのです。
死ぬことばかり考えていたころの自分を振り返っては、そう思います。

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